2007.05.30 Wed
わからん
精肉部門担当。
たまに、発酵食品担当のおさるさんと、ウチで待ち合わせをしてケーキを食べて行く。
おさるさんはちょこまかちょこまかしているが、ボーシさんはドーーーンとしている。
まるで牢名主のようだ。…見たことないけど、牢名主。
ボーシさんはパート歴が長く、今までいろんな人を連れてウチに来ている。おさるさんとの蜜月が一番長い。
前のパートナーはオシャベリさん。
オシャベリさんはホントーーにおしゃべりだった。ずーっと喋っていた。トイレに行っても、ドアから出て来ると同時にもう喋っていた。自分たちの席がトイレから離れていようとも、平気でボーシさんに話しかけていた。ナニがそんなに彼女をオシャベリに駆り立てるのか……。
オシャベリさんの話題の中心は、息子だった。当時中3。
息子のことを圧倒的なパワーで喋り倒していた。ボーシさんは「……はーん、はーん…」ト、どーでもいいようなカンジでストローをくわえてうなづいていた。
「もう、あの子は……ナニを考えとるか、全くわからんのよ。……もう……本当に何を考えとるのか……」
「ふぅ〜〜〜ん…」
「何を考えとるんか……もう……宇宙人だわ、宇宙人!」
「はーん?……」
「あの子は!もう!宇宙人だわ!」
親子のあいだで何があったのかわからないが、宇宙人になってしまった息子。
息子の話はまだ続く。
「コンピューターとか自分の好きなのは詳しいんだわ、だからそっちに進めばいいと思うんだけどね」
「はーん」
「でも受験でしょう〜、まずは」
「……はーん」
「でもねえ〜〜あの子、コンピューターは詳しいんだけど、英語がねえ〜〜」
「はーん」
「英語がねえ全くわからんらしいの。もう本当にわからんのだって。何がわからんかもわからんのだって」
「……はぁ?」
「もう英語が本当にわからんのだわ。どこからわからんかもわからんし、何がわからんの?って聞いても、何がわからんかもわからんって言うんだわ」
「はー」
「わからんとこがわからんのだもん、もう私にもわからんわ」
「は〜ん……」
母は息子が何を考えているかわからず、息子は英語がとにかくわからない、わからないとこもわからんし、わからないということもわからない。
そしてそのわからん訴えをすべて「はーん」で切り返しているボーシさん。きっとボーシさんにはオシャベリさんが何を言っているかがわかっていない。
この話をしてからしばらくしてオシャベリさんは来なくなってしまった。
さすがにそうそうわからん話につきあってられん!と思ったのか、ボーシさんはおさるさんと来るようになったのだ。
でも、わかる話をしていてもわからない話をしていても、ボーシさんのあいづちはいつも同じだったのに。ボーシさんなりに、変化をつけていたのだろうか?
そんなことは私には、わからん。
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| 未分類 | 01:43 | comments:14 | trackbacks:0 | TOP↑

キュピーン☆
>yuzu姐さま
まさかリー茶屋でメソの名を耳にしようとは、この留吉、思いもよらぬ僥倖。
>リー
香港詳しいよね、カッコイイ…ここ数日、香港グランプリが脳内リフレインなの。
| 留吉 | 2007/05/31 20:27 | URL |