めずらしくちょっと店内がわさわさしている時だった。
気がついたら、オジイヤンがひとりいた。

でもまあ、オジイヤンがひとりでお茶を飲みにきてくれることも
ままあることなのでそのパターンかなと思い
気にせず「いらっしゃいませ」トだけ声をかけた。
ホントにめずらしく忙しかったのだ。
カフェの方に興味を示すようなら席に案内すればいいかな
ト放置プレイ。

だがしかし、予想に反してまったくカフェの方なぞ見もしないオジイヤン。
なぜか雑貨の方できょろりきょろりしている。
姉は久しぶりの常連さんの接客にいそがしい。
そしてレジの方へ来るオジイヤン。

「あのヨォ、テープちょっとくれんか」
て、テープ…っすか。

「うん、テープちょっとくれんか」
テープ…というと、セロテープでいいですか?
「うんうん」
えーと…これくらいでいいですか?
ト、ビッと5cmくらい切って見せると
「うん、それくらいでええわ、ここに」
ぐいっと手を出してくるオジイヤン。
……ぺたし。

「もう一個」
はい?
「これと同じくらいでええわ」
はぁ。
「ここに」
ぐいっ。
……ぺたし。

「ありがとね!」
手の甲に5cmのセロテープを二枚ヒラヒラさせたオジイヤン。
「スイマセーーーン!」
カフェの方から呼ばれたので「はーい!」ト返事をして
ふと見るともうオジイヤンはいなかった。

お口ぽかーん。
誰?
オジイヤン…
セロテープの妖精?
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